雑感 バンドマン解体新書 ①
先週、椎名林檎さんが
「もうCDはダメでしょ」という発言をしていて
軽く波紋を呼んでいましたね
Yahoo!ニュース - 椎名林檎「CDはもうダメ」で波紋 （web R25）
以前スガシカオさんも
「CD買ってくれ！」という発言をしてましたし、
それこそ渋谷でTHE ROOMを経営している
沖野修也さんの「アナログ１万円で売ります」で
炎上してしまった内容にも通じることが有りますわな
「DLだと制作費全部赤字。CD買ってほしい」 スガシカオが明かすミュージシャンの厳しい現状 - ライブドアニュース
全業のススメ〜音楽で喰ってゆきたいDJやミュージシャン志望の方へ｜沖野修也 オフィシャルブログ
⬆この「全業のススメ」というブログ内容は面白いですよ
音楽で食うということ
上記に挙げた「CDが売れない！音楽で食っていけない！」
という意見って炎上になってはいますが
音楽業界では全員が「その通りですね」と思っている内容です
おそらく一般の人から見れば、
過激に見える意見だったんで
「せーんせいに言ってやろ」という感じで
深く考えず適当に騒いでいるだけだと思うんやけど、
今、音楽業界を本気で志そうと思っている人間には
中々ズシンと来たんじゃないですかね？
一般的に見れば「超大物」も言われる人たちが
「CDの売り上げがやばい。DLはやめてくれ」と叫ぶ姿は
現実を知っている人間でも胸に突き刺さるものがあります。
それだけ
「音楽で食うって大変」というわけやね
では「音楽で食う」とは何か？
今回は日本中に山ほどいる売れないバンドマン、
そしてスタジオミュージシャンのリアルを
つらつらと書いていきます
そもそもバンドマンの収入ってどれくらい？
「金欠のバンドマン」
この単語ってよく聞くし、色んなメディアでも目にしますよね。
これは言葉の通り
「バンドマンは貧乏な人が多い」ということを表しているんだけど、
この事実はたぶん今の高校生でも知っているくらい広く浸透していると思います
けど多くの人がふわっとした認識だけで、実際の現実は知らないと思うんですよ。
そして、「そこ」を今から書いていくわけなんですが
そもそも皆さんってバンドマンの収入がどうなっているか知っています？
先に結果を言ってしまうんですが
平均的な売れないバンドマンの年収は１００〜２００万です。
これは間違いないと言い切っていい。
「儲からない」ということは「支出が収入を上回っている」ことを意味します。
ということは「多くのバンドマンは支出が多く、収入が少ない」わけですが、
貧乏な理由はこの年収１００〜２００万という収入の少なさにあります。
ガチンコのバンドマンは
当然音楽活動に重きをおいて生活しているので
どうしても正社員という形態の仕事に付けません。
そうなると収入源はバイトやバンドの物販に限られます。
ちなみに物販とはバンドグッズのことを意味しており
バンドTシャツやステッカーなどが挙げられます。
例えば、バンドTシャツは約１枚５００円位で製作でき、
ステッカーなどは防水加工された塩化ビニール素材の物でも
１枚高くても２０円ほどです。
そしてそのような安価で製作でき、高い値段で売ることができる物販は、
言うなればバンドマンの生命線になる物で、
どんなにバンドの演奏力が高くても、
物販が捌けなければそのバンドは遅かれ早かれ間違いなく解散します。
しかし「物販はバンドの生命線」とか軽く言っていますが
現実はそんなに簡単ではなく、
１００円に設定しているステッカーでも中々売れない今の時代、
物販で儲けるなど夢のまた夢。
大概の売れないバンドはバイトをせざるを得ないので
バイトの月給が８万位だと、単純計算、年収１００万円ほどになります。
また、私の知り合いの元メジャーで活躍していた方でも
バンドでは食べていくことができず
バンドよりスタジオミュージシャン（バイト）に
精を出していた時期の月給が１５万くらいなので
いっても年収２００万くらいになります。
他のメジャーデビューしているバンドマンだと
上記と同じくバンドだけでは食べていけないので、
給料の良いコールセンターなどで働いていた
バンドマンもいましたが
彼も大体年収月給１３万×１２ヶ月で年収１５６万円です。
ということは、バンドマンの平均年収が１５０万だとしても
それではちょっとバイトを頑張った大学生の年収で、
悲しいですがこれが現実です。
次回に続きます
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今月は仕事が忙しすぎて精神的に追い込まれているので
こういう楽曲で現実逃避をしてます！
Baby Bash - Suga Suga (Jerry Folk Remix) - YouTube
